糖尿病の合併症
高血糖が続くと、全身の血管が傷つき、様々な合併症を起こします。
動脈硬化は、糖尿病予備軍の頃から進み、
一般には、糖尿病発症後5年以上たつと三大合併症が現れてきます。
太い血管に起こる合併症は、動脈硬化から脳卒中、心筋梗塞に進みます。
高血糖で傷ついた血管は、血管壁にコレステロールが溜まりやすくなり、
血管壁の弾力性が低下したり、内腔が狭くなります。
脳卒中や心筋梗塞の発症の原因は、
高血糖だけでなく、肥満や高血圧、高脂血症、喫煙などがあります。
また、細い血管に起こる合併症は、三大合併症と呼ばれる恐ろしい病気です。
三大合併症は、神経障害、網膜症、腎症をいいます。
神経障害は、
糖尿病発症後5年目頃から起こりやすく、
高血糖が続き、血流障害が起こることで、末梢の神経線維が変性したり脱落して起こります。
・感覚神経障害としては、ジンジンするしびれなどの異常感覚が起こります。
・運動神経障害としては、筋力低下や筋萎縮などが起こります。
・自律神経障害としては、便秘、下痢、発汗異常、立ちくらみ、勃起障害などが起こります。
網膜症は、
目の網膜の血管が傷つけられることで起こります。
網膜症(5~7年目頃)から失明へ進む危険性があります。
自覚症状のない、単純網膜症や増殖前網膜症までは、ほとんど自覚症状がありませんが、
増殖網膜症になると視力の低下や失明の危険もあります。
これは、血流の悪化によりできた新生血管は、
大変もろく、破れやすいので出血しやすく、硝子体に出血が及ぶと視力が低下したり、
網膜剥離を起こすと失明に至る場合もあります。
腎症は、
腎臓の機能が低下して起こります。
腎症(7~15年目頃)から腎不全へ進む可能性があります。
・早期腎症期では、
尿にたんぱくの一種(アルブミン)が、少し出るものの、
腎臓の機能が保たれているので、自覚症状は出ません。
・顕性(けんせい)腎症期では、
常に尿の中にたんぱくが排泄され、脚などにむくみが現れます。
腎臓の血管が硬くなるので血圧が高くなります。
・腎不全期になると
腎臓の機能が低下し老廃物が体内にたまって、尿毒症を起こすようになります。
貧血や皮膚のかゆみなどの症状が現われはじめます。
・透析期
腎機能がいちじるしく低下するため、装置を使って体内の老廃物などを取り除く
「人口透析」の治療が必要になります。
このように、糖尿病の三大合併症は、大変恐ろしい病気です。
早期には自覚症状がないため、発症後は定期的な検査を受けることが大切です。
早期に対処すれば、進行を抑えたり、他の合併症の発症を予防することが出来ます。
神経障害は、「アキレス腱反射検査」、「振動覚検査」などの簡単な検査で発見できます。
1年に1回は検査を受けましょう!
網膜症には、「眼底検査」が必要です。
「眼底検査」は1年に1回、
「単純網膜症」は半年に1回、
「増殖前網膜症」以降は3ヶ月に1回の検査が必要です。
「早期腎症期」の微量アルブミン尿検査は、
一般の尿検査では検出できませんので、
1年に1回は微量アルブミン尿検査を受ける必要があります。
血糖の管理をきちんとしていれば、合併症の発症や悪化を防ぐことが出来ますので、
合併症の進行のしかたを知って、血糖をコントロールするように心がけましょうね!
2008年10月10日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:20) 糖尿病の怖さ
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